リトリートの生活すべてが素晴らしい!

S.H.さん 57歳 男性 介護施設勤務 

 

(2023年8月11日~16日アーナーパーナサティ16step徹底[第24回]リトリートにご参加 @法喜楽堂)

 
私がリトリートに参加した目的は、「素晴らしい瞑想体験をしてみたい」「瞑想をちゃんと教わって今後の人生に役立てたい」ということでした。
 
実際6日間のリトリートは素晴らしい体験でした。それは瞑想によってもたらされた体験というより、6日間の生活全般によるものでした。良い瞑想を行うにためは下地が必須なのでしょう。スマホを預け、他者との不必要な会話はしない、大きな音をたてないように歩きやドアの開閉などに気を付けて過ごします。
 
また、食事は「食べる瞑想」と言って、「茶碗を持ち上げる、箸でおかずを口に運ぶ、食物をよく噛んで味や口の中の感覚に気づく」など自分のしている行為や感覚に注意を向けながらの食事でした。
 
その他、勤行と言ってブッダの教えや心構えを唱えたり、気づきを持ちながら掃除をしたりなど、規則正しい「聖黙の生活」をしました。こういったことをしていると、普段自分がいかに無意識にケータイを見ているか、無駄話をしているか、それにどれだけ時間とエネルギーを使っているか、ドアの開閉・足音やコップの置き方などいかに無意識に行っていて、それを雑に行っていたか、色んなことが凄くわかるのです。
 
聖黙の生活では人間関係の気づきもありました。リトリート期間はお互い「おはよう、お休み、すいません、ありがとう」も言いません。気の利いたことを何も言わなくても、自分の心が穏やかなら人間関係は良好です。
 
「ブッダは身口意の中で、意(心)が一番大事と言っています」と石川先生は教えてくれました。普段私は相手に対し身・口(行為・言葉)は気を付け、表面上は取り繕っていたかもしれませんが、意(心)はそれに伴っていなかったことに気がつきました。ブッダの教えの深さに感銘し、大切なことを教えてくれた石川先生に感謝です。
 
聖黙の生活は、平素煩雑な私の心を落ち着かせ、とても穏やかな気持ちにさせてくれました。それはあまり感じたことがない、静かな幸せな時間でした。
 
リトリートが終わって半月が経ち、瞑想を行ったり、ダンマの教えを生活に取り入れたり、リトリート前より規則正しい生活ができるようになりました(布団をたたむようになりました笑)。私が目下取り組んでいることは、食前観の教えです。この教えの心を以って、自分の目の前に出された出来事と対峙することです。そのために目下奮闘中というところです。
 
毎回シェアリングの時間に参加者皆様の率直な気持ちを聞くのが楽しみでした。皆様の誠実さ・真摯さに感動し嬉しくなりました。石川先生の温かい眼差しを思い出すと心が暖かい気持ちになります。先生が珠玉の言葉をおっしゃる度、その深い洞察に感嘆致しておりました。また、(失礼ながら)「先生はなんでこういうことをなさっているのだろう、どんな人生を送っていらっしゃったのだろう?不思議な方だな」と思っていました。とても素晴らしい体験をさせていただき、皆様に感謝しております。
 
ありがとうございました。また皆様に会えたらいいな、と思っています。 
 

 
(山で瞑想、2023年8月11日~16日アーナーパーナサティ16step徹底[第24回]リトリート
 

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