瞑想法について

 
法喜楽庵では、個々人の目的と資質に応じて、
適切と思われる瞑想法を丁寧にお伝えします。
 
瞑想法の効果は、以下のように、
 
Ⅰ.心理的効果と、Ⅱ.悟りに向けた効果
 
があります。
ⅠとⅡは重なる部分がありますが、
Ⅱを目指すためには心理学だけでは不十分なので、
法喜楽庵では原始仏教に基づく瞑想法や心理教育を行っています。
 
 

Ⅰ.瞑想の心理的効果

 

  1. リラクセーション(心身の緊張の緩和)
  2. ストレスリダクション(ストレス減少)
  3. ストレスマネジメント(ストレスの自己管理)
  4. 気分・情緒の安定(浮つき、後悔、沈み込み、フラッシュバック、混乱した思考など)
  5. アンガーコントロール(怒りの制御)
  6. 心の病の予防(うつ、不安、恐怖、認知症等の抑止)
  7. 心の健康増進(メンタルヘルスプロモーション)
  8. 集中力向上
  9. クリエイティビティ(創造性)向上

 

Ⅱ.悟りへの瞑想法の効果

 

  1. 心理的成長(深層意識の浄化、人格の向上、煩悩[貪瞋痴など]への気づきと減弱)
  2. 善心の強化(気づき[sati=マインドフルネス]、平静な心、理性に基づく確信、慈悲心、悪を恐れ恥じる心、など)
  3. 積徳(功徳を積む、波羅蜜の涵養、業果としての幸福の招来、など)
  4. 悟り(4段階の悟りへの道を目指す、究極の悟り=煩悩の滅尽=苦しみからの解放=涅槃=解脱)

 
悟りへの瞑想技法は、原始仏典(パーリ聖典)に基づく瞑想法と、ダンマ(dhamma=法=真理)の理解を深めていくことが欠かせません。原始仏教を実践するためには、なにかを信仰したり、宗派や教団に所属する必要はありません。ゴータマ・ブッダの教えとは、そのような宗教ではなく、苦しみを滅ぼすための具体的な方法と、それぞれが確認して悟るべき真理(法)を示したものなのです。
 
苦しみの根治、揺るぎない安らぎ、時代や文化によって変化しない真理(法)への理解を得たいという方には、原始仏典に基づく瞑想法と、ダンマをお伝えして参ります。
 

Ⅲ.セッション後のフォローアップ(メール)

 
瞑想法を学んでその素晴らしさを体験しても、忙しさや怠け心に負けてしまい、続かなくなってしまう方も少なくありません。あるいは、瞑想に対する理解が浅いために、瞑想を途中でやめてしまう方もおられます。瞑想を続けて心の成長を目指すためには、瞑想の方法と目的、そしてダンマを深く理解していくことが欠かせません。
 
そのため、瞑想法のセッションに限り、セッション後3週間まではメールにてフォローアップを無料にて受けることが可能です。フォローアップでは瞑想の実践状況の報告や、質問などをすることができます。場合によっては、他の瞑想法などをお伝えする場合もあります。是非フォローアップを利用して、瞑想を習慣化し、理解を深めてください。そうすれば、一生の宝となる技法と智慧を得るでしょう。
 
 

瞑想の簡単な説明

 
ざわついた心、後悔にとらわれた心、沈んだ心、重たい心、悲しみの心、不安や恐怖の心、傷ついた心、怒りの心、嫉妬の心、執着の心、疑いの心、・・・・どれも苦しいですね。
 
テクノロジーの発展によって、
物理的環境はコントロールできることが多くなりました。
しかし、自分の心は、リモコンのボタンで操作することはできません。
心は、自分自身で調える(ととのえる)しかないのです。
心を調えない限り、私たちは苦しみから逃れることができません。
心を調える最高のテクノロジーが瞑想です。
ただし、瞑想の効果を十分に出すためには、
瞑想法についてよく理解し、忍耐強く実践することが必要になります。
努力をして正しい瞑想の実践を続ければ、
心が静かになり、
心が平和になり、
心の汚れが落とされていき、
心が豊かになっていくことを実感することができるでしょう。
 
正しい方法で瞑想を続けると、
やがてとても心地のよい意識を体験することができます。
ただ座っているだけで、
ただ息をしているだけで、
ただ観ているだけで、
心が深く満たされ、平和になるのです。
瞑想は不思議な体験ではありません。
瞑想は私たちの内面的な平和を取り戻すための伝統的な智慧です。
瞑想による意識状態は、
心と体を芯からから深く休ませ、
癒し、成長させるのにとても役立ちます。
瞑想を繰り返せば繰り返すほど、
瞑想の意識と体験はますます深まってゆくでしょう。
正しい瞑想法を身につけて心身を休ませ、浄化し、自分自身を取り戻し、
揺るぎない内面の平和を体験してみましょう。
無上の至福の意識を体験できるかもしれません。
 
瞑想による喜びの体験は、ゴールではなく通過点です。
瞑想の体験は、
自らの心を清め、
物事のありのままを理解する智惠を見につける基礎になり、
究極の安らぎ(悟り)へとつながるのです。
 

瞑想法の実習について

 
瞑想の基本的な意味とやり方について、
初めての方でもよくわかるように解説し、実習していきます。
瞑想そのものは宗教ではないので、神や教義への信仰は必要ありません。
(あるいはすでに信仰をお持ちでも瞑想を問題なく実践できます)
西洋諸国では、さまざまな宗教の信者や無神論者も瞑想をしています。
心身を深いところからゆっくり休ませ、
はじめはリフレッシュするつもりで体験してみるのでもよいと思います。
法喜楽庵では、
 
心理的効果をもたらす簡単な呼吸法・瞑想法
原始仏典に基づくサマタ瞑想(対象に心を止めて、三昧、禅定を目指す集中型の瞑想)
原始仏典に基づくヴィパッサナー瞑想(さまざまな対象を細やかにあるがままに観察する瞑想)
 
をお伝えしております。
瞑想が少し出来てきたり、あまりあわないと感じられたら、
次のステップに進んだり、他の瞑想法をお伝えします。
 
*リトリート(瞑想集中合宿)に参加された方の感想も参考になるかもしれません。
 体験記はこちらをクリックして下さい。

瞑想は心身の深い休息・浄化・成長の時間

 
瞑想をすると、どんな体験ができるのでしょうか。瞑想の体験は、ひとそれぞれですし、同じ人でも、瞑想をするたびごとに違う体験をしますので、一概にはいえません。しかし、瞑想によって、多くの人は、次のような肯定的体験をするでしょう。
 
 ・心と身体がリラックスする
 ・深い休息を味わい疲れがとれる
 ・心地よく満たされた気分になる
 ・絶え間ない思考や感情の波から解放される
   ・緊張、不安、恐怖から解放され、落ち着く
 ・抱えている問題と距離をとりやすくなる
 ・とらわれから解放されやすくなる
 ・リフレッシュされて爽快になる
 ・深い静寂の中で心地よく漂う
 ・心地よく周囲と溶け合う感覚を味わう
 ・感覚が細やかになり気づきが深まる
 ・集中力が高まる
 ・深い洞察をえる
 ・心が平安になる
 
このほかにも、実にさまざまな体験をすることがありますが、それは実践してからのお楽しみです。実際には、瞑想をすることによってかえって疲れが出たり、身体が痛くなったり、懐疑的な考えや、怒りや悲しい感情がこみ上げてくることがあります。しかし、これも瞑想の重要な効果ですので、安心して続けることが大切です。分からないことがあったら相談してください。自分の中にあるネガティブなものが浮上してくるのは、瞑想がうまくいっている証拠です。正しく瞑想を続けていれば、これらはやがて去っていく、あるいは自分自身に影響を与えるものではないことを体験するでしょう。

 
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