法螺貝ヒーリング

50代 女性 教育・福祉関連 東京都 

 

(2024年5月3日~5月6日瞑想法基礎徹底リトリートにご参加 @法喜楽堂)

 
 リトリートありがとうございました。なんだか、夢でも見ていたのではないかしらと思うくらい、非現実的な時間でした。リトリートで学んだ、瞑想のテクニックやお釈迦様の言葉など、メモしたことを読み返したり実践したりしています。
 
 何よりも有り難かったのは、シェアの時間に私達の取り止めもない言葉を、申し訳なくなるほどとても丁寧に受け止めてくださり、それについてのフィードバックをしてくださったことでした。そのお陰で、不安定な心の強張りが和らいで、また明日から直面する問題に肩の力を抜いて戻れそうな気持ちになりましした。私にとってのこの4日間はセラピーだったと思います。
 
 法螺貝には以前から興味があり、自分でも持っていたり、法螺貝についていろいろ調べたりしていたことがありました。それを山で吹かせて貰えるなんて!とワクワクしながら参加させていただきました。
 
 お借りした法螺貝は、40センチ近くの大きさでしたが、見た目よりも軽く、宝物を抱えるように大平山を目指しました。うっかり転んだ拍子に壊してしまわないかと少し緊張して普段の山歩きよりも足元の感覚に集中しながら歩き始めました。修験道の作法に則り山の神様に御挨拶をし、山林を緩く登っていくと少し開けた所に出ました。其処には立派な御神木が立っていておごそかな気配がありました。御神木の下で円陣になり法螺貝の説明を受けました。吹き方をいくら頭で理解しても、音を出すことすら難しく、夢中で法螺貝と向き合う時間が数分過ぎ、一人また一人と少しずつ鳴り始めたところで登山を再開し、今度は歩きながら各自の好きなタイミングで鳴らして練習を続けました。登り坂が続くと身体が酸素を求め呼吸が深くなります。深く大きく吸った後で吐きだすときにしっかりと音が出たりして「やった!」と気持ちが上がります。でも音はなかなか持続しません。コツを掴めたかと思いきや、また出なくなったりと、そこについ一気一憂してしまう自分がいましたが、音への探求と呼吸とが連動する感覚や自然の中に居るときの五感の深まりに気付きながら歩きました。
 
 頂上の少し手前で瞑想する時間をいただきました。心地良い風を感じ、寛いで静かに座ることができました。やがて山頂に着くと、澄み渡った青空の下で聳え立つ大きな富士山の眺望が見事で、此処に来れたことに感謝極まりました。
 
 下山し御神木まで戻ってくると再び円陣になり、最後に全員で一斉に鳴らすワークをしました。天然の貝は全て音が違うので、皆んなで鳴らすと共鳴して神秘的な響きが生じました。円の中に入ってただ受け取る側になると、時間が止まったような感覚と深層に溜まった不純な物が洗い流さていくような心地良さを感じました。法螺貝の奥深さ、またそれを大昔から天界につながるツールとして扱ってきた先人達の叡智に触れることができて嬉しかったです。この経験を今後の自身への探求に生かします。豊かな4日間を本当にありがとうございました。
 

(2024年5月3日~5月6日瞑想法基礎徹底リトリート にご参加 @法喜楽堂)
 

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