簡素な生活、慎ましい食生活、静かなる沈黙を持ち、スマホなし。
邪魔なものを入れず、 仏陀の教えに向き合わせていただく貴重な6日間でした。
全てを見尽くしてきて到達したブッダの教えと境地は究極であるがゆえに揺るぎなきものであり重いです。

真実を突きつけられるたび、凡人の自分には「そうは言っても、、」「でも、、」という拒否反応と心の反射が繰り返しやってきました。
しかし、石川先生の丁寧な導き、参加者の問いかけに決して逃げない向き合い方、自分の心身に徹底的に向き合わざるを得なくなる１６段階のアーナーパーナサティを経て、ブッダは人々を救うためにこの教えを残したのだということに気づきました。ブッダは徹底した瞑想能力から観察して分かったこの世の真実を淡々と述べているだけなのです。

それに対して動く自分の心、反論したくなる心の働き。
揺るぎなきものに対して動いて右往左往しているのは自分。。
耳障りのいい言葉に飲み込まれ、普段の生活で飲み過ぎ、食べ過ぎ、喋りすぎ、拘りすぎ、、気がつけば人生が終わってしまう。。
そんなループに一度歯止めをかける時間が持てただけでも有り難く意義のあるリトリートでした。

個人的な気づきとしては、
 
・怒りは悪業になり自分にも良くないということ
・瞑想、行は「やるならやる！！」と決意してやることで見えてくるものが全く違うということ
 
が非常に大きく今回の収穫となりました。
凡人の自分ですから、何となく分かったようなつもりになることが一番危険です。
できることから取り入れていこうと思います。
「決意があれば護られる」という先生のお話が心に残っています。
 
最後に、仲間の皆様へ、
お食事を用意してくださったり、お水を用意してくださったり、自分の内面を曝け出したシェアをしてくださったり、ストレートな疑問を先生にぶつけてそこからまた先生の新たなお話が広がり生まれることとなったり、誰一人として欠かす事のできない意味のある偶然の必然のメンバーだったと思っております。
この場を借りて先生、仲間の全ての皆様に感謝申し上げます。

力んで吹けば吹くほど音の鳴らない法螺貝には「これが今のお前だよ」と言われているみたいだったなぁ（笑）
そんな時に前から後ろから、先生、皆様の法螺の美しい音が自分に響いてきました（笑）
 
三昧法螺聲 一乗妙法音 経耳滅煩悩！！
 
謝。
 
2023年夏  キック
 
（山頂での写真、2023年8月11日～16日アーナーパーナサティ16step徹底［第24回］リトリート ）