静かな心があればしっかりと自立していられる

50代 女性 医療職
 
2010年4月にイギリスのジョン・エバンス先生による高次脳機能障害のリハビリに関する講演会に参加し、感情のコントロールにマインドフルネス瞑想が良いと、また、日本は瞑想の発祥地ではとのお話がありました。同年、カウセリング全般と認知行動療法を学ぶためにパブリックヘルスリサーチセンターのヘルスカウンセラー講座を受講し、そこで、石川勇一先生に一年目はロジャーズの来談者中心療法について、二年目は臨床動作法について教えていただきました。
 
この二回の先生との出会いは心安らぐ、感動に満ちたものでした。
その後、他の参加者に誘っていただき、勇気を出して先生の瞑想会に参加しました。
瞑想会での瞑想中は様々なものがわいて出てきますが、終了後しばらくの間は気持ちが静まる、そんな体験でした。自宅ではなかなか継続出来ませんでした。
 
今回念願がかない山中湖の道場でのリトリートと山巡礼に参加出来て、「嫌だ、もうだめだ、逃げだしたい」という気持ちがなくなる感覚を体験出来たように思います。 心が穏やかで鎮静している感じは、普段常にざわついている私にとっては大変ありがたいものです。
 
山巡礼のなかでは ゆっくり自然と対話ができるよう、また、法螺貝もふけるようになりたい、そのためには自分の身体を鍛えようとはっきりと気づき、決心することになりました。年齢や体調を決めつけて自分には無理だと思わず、少しずつ進んで行きたいと思います。
 
今回のリトリート終了後、早速うれしい事がありました。
二人の滅多にお会いしない方に声をかけていただき、少しお役に立つことができたこと、また、この何年か懸案だった職場の問題が、解決の方向に向かう兆しを感じることができたこと、そして、患者さんや家族の話を落ち着いた気持ちでよく聴くことができるようになっていると思います。
 
何かに頼ってグラグラとしなくても、この静かな心があれば、しっかりと自立していられると感じるようになりました。
 
リトリートの間、私を見守って下さった富士山、山中湖や道場、他の参加者の皆様、そして、石川勇一先生に心から御礼申し上げます。
 
 


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