あたたかさ、しあわせ、なんとも言葉では表しきれない貴重な体験

20代男性 会社員
 ( 2019年4月28日~5月3日出入息随念16step 瞑想リトリートにご参加 @法喜楽堂 
 
ただ今に。おかえりなさい。リトリートをあけ、東京へ向かう帰路で感じたことです。
今の気持ちは、心穏やかにゆったりとしています。6日間は山の中にいたので、山中湖の周辺ですら、ざわざわとしているように感じます。
静寂の中では、湧き上がる妄想や思考、イメージは遠く薄れていき、ただ今にいて感じ続ける、そんな時間を過ごすことができました。
 
日常、いかにその思考の渦に巻き込まれ続け、呼吸は浅く、先のこと先のことを考え続ける、そんな毎日いたことをあらためて感じます。
マインドフルネスに興味を持ち、様々な体験を積み重ねてきましたが、学んできたことが集約され、実りある6日間でした。とくに、身受心法の智慧に触れることができ、とても有難い気持ちです。
心の問題に立ち向かう時、いかに解決しようかとばかり考えがちですが、調身、調息、調心という言葉にあるように、そもそもが間違いで、まずは、呼吸に気づき、身体感覚に気づき、そして、ようやく思考する。換言すると、感じ続け、そして、思考する。この大事さを痛感しました。
 
また、リトリートに入ってからは日常の疲れなのか、微熱気味で、鼻水か止まりませんでした。私の体調にシンクロしてか、2日目から4日目は天候に雨が続きました。身体に抗うことは諦め、ただただ観察し続ける。その身体とともにある。少しづつだが、天気が移り変わるのと同じように快方に向かっていきました。
 
肝心の瞑想ですが、なかなか瞑想に集中できず、思考がぐるぐると、渋谷のスクランブル交差点のように流れ続けました。
けれども、アーナーパーナサティ16steps1番目、2番目、3番目を丁寧に何度も積み重ねて、鼻の下への呼吸に意識を向ける。身体全身に意識を向ける。続けていくうちに少しずつだが、思考が止み、意識の深いところに潜っていく感覚がつかめるようになりました。
身体の痛さや眠気、退屈さもありつつも、ありがたいことに、体調の回復とともに、瞑想も少しづつ感覚がわかるようになり、深まっていきました。
 
瞑想を通じては、感謝がこみ上げてきたり、涙がこぼれ落ちたり、太陽のような眩い光に包まれたり、点滅する明暗を見続けたり、ブラックアウトしていく何かを眺めたり、これまで体験してこなかった世界が広がり、瞑想の奥深さ、価値を実感しました。
 
あたたかさ、しあわせ、なんとも言葉では表しきれない貴重な体験です。
 
ここでの体験を生かしつつ、日々の中で瞑想をあらためて小さくても実践し続けたいと強く感じます。
まずは、先生から教えていただいた、100日間、朝晩のアーナーパーナサティ16stepsを実践したいと思います。
参加させていただき、本当にありがとうございました。
 
生きとし生けるものが幸せでありますように。
 


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